こんにちは。
あゆむ鍼灸院整骨院・院長の吉川です。
8月6日から夏の甲子園大会も始まり、新型コロナウイルスへ感染防止や対応など関係者も尽力された中、本日が決勝戦となります。
両チームとも悔いのない様、ベストなゲームをしてほしいですね。
本日は彼らと同様の高校生やその下の中学生に多い疾患である起立性調節障害(以下OD)
について当院の施術方針をまとめてみました。
まず、ODとは自律神経系の異常で循環器の調節がうまくいかず、身体や脳への血流が低下する疾患で、身体的要素以外に、精神的、環境的要素も関わって起こると考えられている疾患で、午前中を中心に
起床困難や頭痛、腹痛、食欲不振、など様々な症状を伴い、学校生活及び日常生活に影響を与える疾患です。
詳しくはこちらをご覧ください→起立性調節障害
当院にも月に1.2人のODに悩む方が新規で来院されます。
メンテナンスも含めて現在来院中の人数は10人以上にのぼります。
症状の程度や内容は各々違いはありますが、共通しているのは「学校に行きたいのに症状があって思うように登校できない」ということです。
現在、ODで悩んでいるがどのような治療を受ければ良いかわからない、病院で薬を服用しているが、目立った効果が現れない方に少しでも貢献できれば幸いです。
小児心身医学ガイドラインが示す各程度における基準を見ていきましょう。
軽症 時に症状があるが、日常生活、学校生活に影響は少ない
中等症 午前中に症状が強く、しばしば日常生活に支障があり、週に1.2回の遅刻・欠席が見られる。
重症 強い症状のため、ほぼ毎日、日常性・学校生活に支障をきたしている
と定められています。
ODの回復傾向として短期間で劇的に良化するということは非常に稀だと思います。
先生や友人との関係性が原因の精神的な要因であればそれらが解決すると何事もなかったかのように回復することもありますが、身体的な要因である場合は徐々に回復していくのが一般的な例になります。
ですので、当院としては段階的に目標を設定して1つずつクリアしていくことが望ましいとお伝えしています。
軽症→朝、時間通り起きて朝食をしっかり摂る
中等症→1時間目から登校できる
予定通りに行動できる
いつもの電車に乗れる
重症→ 起き上がっている時間を増やす
カーテンを自分で開ける
自分で起きれて部屋からリビングに行ける
上記のように小さい目標を1つ1つクリアしていくことで自分に対して自信がついてくると治療に対してのモチベーションにもなります。
いきなり大きな目標を設定してしまうと、できないことで焦りや不安が募ってしまい、それがプレッシャーとなり症状を悪化させてしまうことにもつながると考えています。
重症の方はまず中等症まで中等症の方は軽症まで段階的に焦らず進めていきましょう。
どんな施術をしていくのか
文面で説明するのが難しいところもありますが簡潔にお話いたします。
まず、1つ目は姿勢を整える施術。
姿勢が崩れていたり、歪みがあると筋肉や神経などがスムーズに活動できなくなります。
正しく流れる神経、血管が歪みなどで通り道を邪魔されているようなイメージでしょうか。
これでは本来の活動ができなくなってしまいます。
血圧や心拍、消化器の働きなど自律神経によって調節されていますので最善の働きができる身体の環境を作っていきます。
2つ目は東洋医学の観点から身体を分析します。
西洋医学は症状に対して投薬や注射などでアプローチしますが、東洋医学はその逆で、症状は結果であり、身体の中をフラットな状態にしておけばそれらは表に現れないと考えます。
ひとくくりに起立性調節障害といっても症状は様々です。
身体の中で起こっていることを一人一人分析してアプローチを変えていけるのが東洋医学の強みです。
気の巡り、血の流れ、津液(水)の過不足これらを調節して身体のフラットな状態を目指して施術していきます。
これらが当院で考えるODに対しての施術方針になります。
病院や薬を飲んでも変わらず、どうすればいいのかお悩みの方、また親御様、ぜひ、一度ご相談くださいませ。
当院は連日多くのご予約を頂戴しておりますが、時間帯によってはご予約可能な場合があります。
まずはお気軽にお問い合わせください。